日本人を不幸にしている『同調圧力』は、外向型の圧力。

“ なぜモラハラは理解されないのか? ”

これを追求していくと、最終的に行き着くところがあります。



それが、幸福度の低さに定評のある、この国の現状。

つまり、モラハラの原理は、世の中の原理と同じなんです。



「そりゃ理解されないはずだわ…」と、なるわけです。





ところで、以前の記事では、

日本という国の多様性のなさ同調する文化について、話しています。

(『日本人の幸福度はなぜ低い?』他国との比較で分かったことと、モラハラとの関係。)





でもまだ言い足りないのは、この『同調』の表現が曖昧だったから。



適切な表現は、『同調の精神』でも『同調意識』でもなく。

今や『 同調圧力』としか、言いようがないレベルなんですよね。



これが、日本人の幸福度を低くしている最も大きな要因というわけです。



この『同調圧力』がどういうものなのか。

実態を詳しく見ていきましょう。



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日本の社会の『同調圧力』について



外向型の圧力である



外向型優位の社会というのは、日本だけでなくて、地球規模の話ですが。

アメリカをはじめとするこの世界は、外向型のエネルギーに偏ってるんですね。

同調圧力と言う前に、まずそんな大前提があることを、認識するべきだと思います。



外向性優位の社会では、『内向性=劣ったもの』としてとらえる風潮があります。

だから外向型の人間が生きやすく、内向型の人間が生きづらいのは言うまでもない。



そんな勢力を、同調の精神に託けて、強めてきたのが、この国の同調圧力ではないでしょうか。




同調圧力が生む、『隠れ内向型』とは



同調圧力と聞くと、会議のイメージが分かりやすいかもしれません。

ある議題について誰も意見を言わず、賛同と見なし次へ…というのは、よくある光景。

海外ではどうなのか詳しくは知りませんが、これっておそらく日本特有なのでは?と思います。



さらに思うのは、同調圧力って、その場その場で起きるものではない。

生まれた時からすでにそこにある、空気そのもののような気がします。



だって私達は、幼い時から「子供は外で元気に遊ぶもの」と聞かされてきたし、

「みんなと同じことができないといじめにあうから」と、親は心配する。



でも学校教育がそうだから、合わせて家庭でもそうなるのは仕方ありません。



結果、本質は内向型でありながら外向型のように振る舞おうとする

『隠れ内向型』が増殖することになる。





最近の研究者の間では、日本人には内向型はもとよりHSPが多いという見解があり、私もそう感じている一人です。

だとしたら、それだけ生きづらい人が多いってことになる。

『隠れ内向型』だって、本来の自分らしさを封印して生きてるわけだから…。

そこにないようであるのは、『自己否定』なのです。


多くの内向型がそれを自分自身にまで隠しているのには、それなりの理由がある。私たちは、外向型の人間を理想とする価値観の中で暮らしている。つまり、社交的で常に先頭に立ちスポットライトを浴びてこそ快適でいられる、そんな自己を持つことが理想だと、多くの人が信じているのだ。

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力/ スーザン・ケイン





それから、

”日本人の古来の性質は、細やかで道徳性が高い”

などと聞いたことがあります。



たしかに日本の伝統技術を見れば、その生真面目さが納得できる。

これらは、日本人の内向性(内向気質)によるものでしょう。




『同調圧力』と『罪悪感』はセット



さっき、『自己否定』という言葉を使ったけれど。

同調圧力が働く時は必ずと言っていいほど、その反対側には『自己否定』があります。



つまり、同調圧力がいつも成立してしまうのは、

内向型人間の持つ、罪悪感や羞恥心のおかげでもあるのです。





内向型が集団の中でそんな感情を持たざるをえないのは、群れることが苦手な性質だから。



集団のノリに共感出来なかったり、一人になりたいと思う自分を、

「自己中でわがままなんじゃないか」と感じてしまうんです。



もし本来の気質に沿って行動すれば、周りが「つまらない奴」とか「協調性のない奴」と思うのは、目に見えている。



だから内向型は、笑みを浮かべてそこに佇むのが、精一杯。

時にはヤケクソで、外向型になりきることだって…ある^^;





そんな内向型ですが、実際のところどうなの?

”自己中”なんでしょうか…?



これについては近年の研究で、外向型とは脳のしくみが違うことが示され、そういうことではないことが分かりました。

(ありがたい限りです…。)



即ち両者の違いとは、ただただ、幸せの感じ方・楽しみ方が違うということなのです。

内向型は、決して人嫌いじゃありません。

むしろ、人間そのものには、外向型の人以上に興味があったりするんです。

(参考:HSPは自己愛のターゲットになりやすい?敏感すぎて生きづらい人のための良書レビュー




あまりにも誤解された内向型が、搾取されている!




上記のように、内向型人間というのは、

周りから誤解されているし、自分でも誤解している。



そのため、全体の幸福度の低い日本では、利用され搾取されるようになっています。





つまり、日本という国の不幸システムはこうです。




① 多様でない価値観の社会で、自己肯定できない人(自己否定)が溢れかえっている。



② そんな中、承認欲求の強い者はどこまでも優位性を求めるから、自己否定を解消するために他者否定に走る。

それを簡単にやってしまうのが、自己愛性人格障害。



③ その対象(ターゲット)となりやすいのが、そもそもの同調圧力の犠牲者である、内向型人間やHSP 。

誰かの不幸の、しわ寄せを受けるのである。


ちなみに、③を細かく見れば…



傾向として、

『分かりやすい内向型』はイジメを受ける傾向にあり、

『隠れ内向型』は 、頑張り屋の性質(=良心)を利用され、モラハラにあう。



また、不登校数が過去最高であるのも、同じことでしょう。





ここで注目したいのは、①〜③のどの段階でも、同調圧力が働いていること。

外向型優位の社会に加え、古くからの美徳をとなえる国は、モラハラの温床となりやすいのです。



外向性・社交性のみが優遇され、

多くの人と同じであることで安心する社会では、

くだらない『優劣』が生まれるのだ。




おわりに



最後に言いたいことですが、

この記事は、外向型人間を非難するものではないということです。





ここで内向型,外向型と言っているのは、個々人をさしているのでなく、

性質・気質としてとらえるのが望ましいということ。



と言うのは、

『両向型』という人も存在するはずだし、

外向型の人の中に、内向的な要素があることだってあるから(その逆も)。







つまり、外向型がいけないのではなく、

“決まりきった外向性” が全てを支配してしまうような、世の中がいけないんです。



今や、社会で活躍しているほとんどは、

コミュニケーション能力に長け、テキパキと仕事をこなす人。



そんなイメージだけが、「優秀」「できる奴」と見なされるような世の中だから。

(モラハラッサーの攻撃は、そこを利用するんです。)





でも、問題はそれだけじゃない。



内向型だけでなく多くの人が同調圧力におされ、

自分の頭で考えるという機能を、なくしてしまっている。



かくゆう私もほとんどテレビではニュースを見ないし、なかなか政治に対して興味を持つのも難しい…。

だから偉そうなこと言える口では、全くないんですが。





ただ一つ言えるのは、

全ての人は、自己否定感を持つ必要などないってこと。



同調圧力に、根拠なんてない。

そう気付いたら、何にだって振り回されなくなる。

もちろん、モラハラッサーにも !^^



…というオチで、今回はこの辺で♪

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