自己愛者の増加を食い止めるのは、『社会化』か『個性化』か。

こんにちは。

このところ、さらに亀更新になっていますが…

細々と長くやっていきたい私です^ ^





ところで先日。

とある、【心理学講座】を受けました。



その講義の中で、私的に気になることがあったので、その話をしますね。





講師を務めるのは、名のある大学の教授の方々。

さすがに内容も濃く、興味深いものばかり。

終始に渡り、すごく面白かったです。





で、「なるほどな〜」というのが殆どだったんですが、

一つだけありましたよ、納得いかないことが・・・。



それがどういうことか、順番にお話していきますね。



まずは、講義の題目から。

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【近年、自己愛の強い人が増えている!】



実際の講義名や表現はもっと違うものだけれど、

内容的には、以下のとおりです。



【近年は、自己愛の強い人が増えている】



この自己愛の強い人というのは、“新型うつ”に見られるような『他責的』なタイプ。

(従来のうつ病は『自責的』なタイプがほとんどでした)



具体的には、

・ 上司からちょっと言われただけで、会社を辞めてしまう人。

・ 他者を非難・卑下することで、自分の有能感を得る人(←まさに、いじめやモラハラの加害者のことですね)



(参考:モラハラせずにはいられない!加害者の目的と心理。)





そして講義の最後に、

この問題の原因と改善策について、講師の見解が述べられる…



という流れでした。




自己愛者の増える原因と改善策



人間の『自己愛』に関する、分析・分類までは良かったんです。

心の中で、うんうん…と頷いてた私。



ところが最後になって、納得いかない気持ちになるとは。

自分でも予想外でしたね。


『個性化』より『社会化』?



教授の見解はこうでした。



”解決のカギは、『個性化』より『社会化』” 





ここで言う『社会化』とはしつけのことで、幼少より善悪の判断を形成することが大事ということ。

つまり、子供に嫌われたくない親は、規範を教えない。

更に、甘やかすことが、自己愛的な有能感を生み出す。





…となると、ここでいう『個性化』とは?

個々の自由を尊重することに偏り、しつけを怠る、というこでしょうか。

そういう子育てでは、子供の共感性が養われず、自己中心性を身につけさせてしまう。

そこに、警を鳴らしてるんだと思います。





確かに、言ってることは、もっともです。



けれども納得がいかない。

違和感を感じずにはいられないのは・・・



『個性化』『社会化』という、枠づけのしかたにありました。



というわけで、次は私の異論です^ ^




【異論】”個性化タイプの親”が、本当に子供の個性を尊重しているわけではない



例えば、モンスターペアレンツと呼ばれる保護者。

明らかに子供が他者の迷惑になることをしても、謝罪はしません。



口から出る言葉は、やっぱり、他者への責任転嫁。

「自分の子供がこういうことをするのには、原因がある。そっちを改善するべき。」







かつて(一時的ですが)、学童保育所で働いていた時。

いましたね、そうゆう親御さんが…。



で、子供は自由に伸び伸びとしていたかというと、そうではない。

その子は男の子だったけど、行きたくもない習い事(ピアノ)に行かされてた。





まあ全てがそうじゃないにしても、

こうゆうのって、少なくはないんじゃないでしょうか。



親が『個性』と言ってるのは案外、

自分の好みを子供に押し付けてるだけ、のことかもしれません。





そしてもう一つ。



外で問題行動を起こす子というのは、

親からの承認に飢えているタイプで、とにかく注目されたい子供が多いよう。



ひとえに親のしつけの問題とも、限らない気がします。




『個性化』を目指す時代






『社会化』が『個性化』を批判するものではないのは、分かります。


…個人が社会の期待する鋳型にはめられ,個性を失って画一化されていくことを意味するわけではない。…



…社会化されていくなかではじめて人間としての個性をももちうるという意味で,社会化の過程は,その人がその人らしい個性を形成し,発揮していく〈個性化〉の過程でもある。…



世界大百科事典より「社会化」



とは言っても。

実際の今の世の中を見ればわかるけど、日本という国では、この流れを取るのは相当難しいんじゃないでしょうか。



ゆえに、『個性化』を目指していくのは絶対だと思います。





かつて、戦後の復興の時代から昭和の後半くらいまでは、

みんなで手を取り合っての生活、集団や社会の一員であることが、

幸せの型だったのかもしれません。



でも今や世の中は、全然違う。

物質的にここまで豊かになっちゃうと、幸せの感じ方だって変わるでしょう。





結果、今みんなが望むのは、自分らしく生きること。

素の自分(本質)を表現すること。



周囲の期待に応えるために、

気持ちと裏腹なことばかりするのは、もう沢山!

なんです。





日本人の幸福度が低いのは、依然として『個性化』には程遠いからでしょう。

2018年の世界幸福度調査では、54位。昨年より3つ下がって、ほぼ横ばいかと。

(2017年の幸福度調査⇒『日本人の幸福度はなぜ低い?』他国との比較で分かったことと、モラハラとの関係。)



まあでも、よっぽどの革命でもない限り、世の中が急激に変わることはないですからね。




おわりに (自己愛者の増加を食い止めるには)



最後に、話を主題に戻すと…。

自己愛者の増加を食い止めるには、どうしたらいいか。



私の主張はこうです。





◉ これからの時代は、本当の意味での個性化が必要。

本当の『個性化』とは、『多様化』のこと。

どんな個性も尊重される社会にする。

そうでないと、自己愛者は減らない。被害者も減らない。





◉  しつけをしない・甘やかす親は『父性が欠如した親』なのであって、個性化の親ということではない。





ありのままの個性では、親に認められない。いわゆる “勝ち組”の子供でないと、愛されない。

…そんな子供が、“ 将来の加害者” になるんじゃないでしょうか。

(参考:自己愛性人格障害を生む家庭環境。子供が受ける弊害は『脳』にあり)





◉ 『個性』と『わがまま』は、別物だ。

自己中・わがままに対しては『社会化』でいいが、全ての人にあてはめるのは論外。

(参考:自己受容のための忘備録。『素直』と『自己中』の違いをたたき込む!)





◉ 順番としては、まず幼少期からの『個性化教育』を目指したい。

(例えば、“大勢で元気に外で遊ぶのが理想の子供” は、とんだ間違い。)

どの子もそれぞれの個性(能力)を引き出すことで、

世の中はおのずと、理想的な『社会化』がなされるのではないだろうか。







以上、講義内容への異論でした。



しかし…教授に直接は言えないですね。さすがに。

だからここで、ぶちまけてしまいましたよ^^;



とにかく読んで頂き、ありがとうございました!