HSPは自己愛のターゲットになりやすい?敏感すぎて生きづらい人のための良書レビュー

最近徐々に聞かれるようになった、『HSP (Highly Sensitive Person)』という言葉。

これは『非常に敏感な人』のことで、“HSP気質” と呼ぶように、生まれ持った性質を示します。

全人口の15〜20%が、HSPなんだそうです。



そして先日…。

これが自分のことだと、ようやく!知ることになりました。



確信を得るのに役立ったのが、こちらの本。


本を読んでみて、長年の生き辛さの原因が分かりました。

私に関して言えば、最終的にこのHSP気質が『モラハラに遭う気質』となっていたようです。



そして同じように、モラハラの被害者にはHSPが多いのでは?

と、思わずにはいられませんでした。





そんなわけで今回は。

『敏感すぎる人が快適に生きる本』の中から、

私が特に救われた部分をピックアップして、紹介していきます!




HSP気質かどうか?敏感度をチェック



まずは敏感度のチェックから。

23項目のうち12項目以上当てはまれば、HSP気質ということです。



《 敏感度判定テスト 》



⒈ 身の周りの微妙な変化に結構気づく方だ。

⒉ 周りの人の気分に、左右されやすい。

⒊ 痛みに敏感でガマンできない方だ。

⒋ バタバタした日が続くと、ひとりきりになれる場所に逃げ込みたくなる。

⒌ カフェインの影響を受けやすい。(取ると眠れなかったり体調を崩したりする)

⒍ 明るい光や強い匂い、肌触りの悪い服などは苦手だ。

⒎ 騒音や大きな音にはイライラする。

⒏ 自分は豊かな内面生活を送っていると思う。(※物質より精神面を重視する生き方。その一面は、気持ちにそぐわない仕事を生活費のためと割り切ってこなすことが苦手)

⒐ 本や映画、音楽や写真などに深く感動することが多い。

10. いい加減に物事を片づけず、丁寧にする方だ。(※何かをするときに、誠実に、良心的に、注意深く、きちんと、正確に行う、という意味) 

11. ビクッとしやすい。(たとえば、誰かがちょっと大きな声を出したなどといった程度のことで、周りの人が驚かないようなことにも、とっさに反応してしまう)

12. 短期間に片づけなくてはいけないことが多すぎると、慌ててしまう。

13. あれこれ一気に頼まれると、余裕がなくなってイライラしてしまう。

14. 人が物理的な環境で落ち着かない思いをしている時(たとえば、電灯の明るさや席の位置)、どうしたら心地よくなるか、気づくタイプだ(明るさの調節、席の移動)。

15. ミスや忘れ物がないように、つねに気を付けている。

16. 暴力的な映画やテレビ番組は、なるべく見ないことにしている。

17. 身の周りで色々なことが次々起きると、神経が高ぶって嫌な気持ちになる。(刺激が多すぎると余裕がなくなる)

18. 空腹だと集中力を欠いたり気分が乱れたりしがちだ。

19. 生活のパターンが変化すると、不安になる。(引っ越し、転校、転勤、結婚など)

20. 香りや味、音や芸術などで、微妙で繊細な違いに気づきやすい。

21. 動揺するような状況はなるべく避けるように生活している。

22. 人と競争させられたり、近くで見られたりしていると、緊張して普段の実力が出せなくなる。

23. 子どもの頃、「敏感だ」とか「内気だ」と、周囲の大人から思われていた。



さて、結果はどうでしょうか。

(管理人は、19項目が該当しました)



あと、個人的には、もう一つ別の敏感度判定テストが気に入っています。

興味のある人は、是非そちらもチェックしてみてください^^



本の著者、苑田さんのサイトで紹介されている、【デンマークの研究者 イルセ・サン氏版】のテストです。





では次に、HSPの生き辛さの原因とも言える “困った特徴” を、具体的に見ていきましょう。


HSPの困った特徴



HSPの不具合にも色々とバリエーションがあるようですが、

ここでは私に関することをあげていきます。

お腹の不調



私がHSPを知るきっかけになったのが、長年の胃腸の弱さでした。

それはおそらく、一言で済ませば『過敏性大腸症候群』となるでしょう。



けれどもこれが、本人にとってはかなり深刻で。

普段から弱いのはともかく、年に2回ほど、季節の変わり目には死にそうになる…(つい先日も^^;)

なのに、病院の検査では「異常なし」。

ってことはおそらく自律神経の問題だということは、薄々分かってました。



…というように、お腹の不調もHSPの特徴なのです。

また頭痛やアレルギー,うつや不安障害など、不調となる箇所は人によって様々です。


苦しい感情から逃れようとしてそれを抑え込むうち、感情を感じる力が弱くなり、それを補うように思考が強くなっていたのです。

そして、「こういう場合はこう感じるべき」という思考にいつのまにか支配され、本当の気持ちとずれが生じてしまい、もやもやした気持ちになり、お腹の調子が悪くなったりしていました。



これを読んだ時、まさに自分…って思いましたね。



『自己受容』だの言って心は元気なつもりでも、今だにお腹が弱いのは、肝心なところでまだ自分を否定してるから。

私が最後の最後までやっていたのは、「自分の敏感さを見ないようにすること」。

だから今まで『HSP』という文字を目にしても、自分にはあてはまらないだろうとスルーしてたんですよね。



辛いことがあっても「自分は強いんだ。弱ってられない」と思った。

会社の環境に疲れても、「人はどうしたって、組織でやっていけないとダメでしょ」って。



こうゆう思考をしてしまうのは、おそらく私が『メランコリー親和型』でもあるからでしょう。

私の場合は極端な例で、ストレスが鬱として現れるのでなく、ぜんぶ身体にきてた。

思考によって抑圧された感情の代償を、ずっと身体が引き受けていたんでしょうね。





そして、同時に分かったことが。

アドラーの推奨する「自己肯定を否定して、自己受容しながら前に進む」。

この意味が、よ~く分かりましたよ^^

(参考記事:モラハラにあいやすい内向型の人へ。『自己受容』のすすめと『自己肯定』との違い。)




自己否定してしまう



先の「お腹が弱い」もそうだけど。

自己否定したりモヤモヤしてると、心身にダメージを負うのは、“心身相関”だからなんですね。

で、この自己否定はどこから来るのかというと…。


…HSPの多くは、「群れから離れていることを好む傾向がある」…

…一人になりたいと感じる自分を「自分勝手なのではないか」とか「人づきあいがヘタだ」「どこか欠陥があるのだろうか」と感じて、自信を失ったり自分を責めたりする人もいます。

…HSP の子供の多くは豊かな感情や鋭い感覚を邪魔なもの、劣ったものとしてみなすようになり、自らそれを封印してしまいます。

これは親から認められようとする無意識の自己防衛なのでしょうが、同時に生まれ持った気質である敏感さを否定すること、つまり自己否定となるのです。(長沼医師の著書より)…



なるほど…すごく頷けます。



ところで、HSPの中で内向型は70%、外向型は30%なんだそう。



そこでふと思うのは、内向型は自分を否定している人が多いので、表面上は外向的にふるまったりすることがあるってこと。



一見外向型に見える『隠れ内向型』もいることを踏まえ、上記の30%が純粋な数字なのかは分かりませんが、

とにかく言えるのは、HSPと内向性は結びつきがあるということ。



そして少なからず、自己否定を抱えているということです。




疲れやすい




HSPの人は、人の多い場所が苦手です。

私に関して言えば、ショッピングモールやテーマパークなど、明らかに楽しむ目的があるものに関しては大丈夫ですが、

そうでない場合は、圧倒されて萎縮気味になってしまいます。

まして大勢が雑談するような飲み会などは、楽しみ方がまるで分かりません。





そういう刺激に対する弱さの原因は、脳が他の人と少し違うことにありました。

「感覚処理感受性」すなわち、脳が受けた刺激を、情報として深く徹底的に処理する力が強いということ。


…多くの人は、友達の話に意識の焦点を合わせ、残りは意識しないでぼやかすことができます。……でも、敏感脳にはそれができません。あれもこれも脳が取り込んだ結果、情報量が多くなり疲れやすくなってしまうのです。…

受け取る情報量が多いだけでなく、その情報の処理の仕方が細かいのです。HSPと非HSPの脳の働きを比べた実験では、HSPは、単純な刺激はもちろん、微妙で繊細な判断が必要とされる刺激(たとえば、笑顔の奥にふと見える悲しみ)をも、非常に丁寧に処理しているという結果が出ています。…



このことについて、私は大きく自覚しています。

この特徴ゆえに、かつてモラハラ夫の曖昧で遠回しな態度や物言いに、敏感に反応していたと思います。

そのくせ一方では、「悪く取らない方がいい」「この感情はいい・だめ」などと、いちいちジャッジしていた。



今思えば、人一倍敏感な上にそれを否定するから、モラハラッサーには都合が良かったのではないか。

被害者になる人というのは、そんなスパイラルに陥って、疲弊していくところがあるのではないでしょうか。




責任感の強さが“エナジーバンパイア”を引き寄せる?



『エナジーバンパイア』という言葉があります。

心理学者によると、バンパイアに例えられてきたのは、人間関係における不健康な形だと説明しています。

ゆえに、本書でいう“エナジーバンパイア” とは、特定の人物や人格を指す言葉ではないということ。



しかしモラハラに関して言えば、「結果として自己愛者がエナジーバンパイアとなる」ことだと言っていいと思います。


相手を助けることで役に立ついい人だと思われたい、という無意識の思いが、助けて欲しい人を引き寄せ、共依存のような関係になって、自分のエネルギーを相手に使わせてしまっていたのかもしれません。

その背景にあるのは、HSP に多く見られる「責任感の強さ」です。共感力が高すぎる子供は、親が問題を抱えて苦しんでいると、それを解決するのが自分の責任だという気になり、自分が何とか助けてあげようとして、人の苦しみを癒すという無意識の癖を身に着けてしまいます。高じてそれが周囲の他者の苦しみに対する強い責任感へと結びついていきます。…



自己愛性人格障害の人は、自分があらゆる責任を取れないから、

代わりに背負ってくれる、都合のいい人間を傍に置きたがります。



彼らは普段の生活の中でも、誰が利用価値があるか、ちゃんと見ている。



そこで、やや自信なさげで責任感の強そうな内向型HSP が目に留まり、

そこに恋愛感情も手伝えば、いとも簡単に引き合うような気がします…。




HSPを受け入れて、自分の『環境』を手に入れよう!




ここにきて言うまでもないですが、HSPは病気ではなく気質です。

それも、遺伝子レベルでの。



これを知った時、とても気持ちが楽になると同時に、

自分が「いかに今まで敏感さを否定して生きてきたか」を思い知らされました。



すべての気質がそうであるように、

HSP気質も神様から授かったものだから、逆らうんじゃなくて生かすものなんだ!

…そう思いました。



で、その為には、何をしたらいいか。

以下のことが、大変重要なポイントになります。


環境に左右されやすい遺伝子を持つということは、環境によって、よくなったり悪くなったり、大きく変わるということです。…



…よくない環境にさらされるとダメージを強く受けやすい反面、いい環境に身を置けば、他のタイプより、よりいい状態でいられます。





そう。

HSPが一番に優先するべきは、自分に合った『環境』



本来の力を発揮して伸び伸びと生きるには、「学校、会社などの組織が当たり前」という概念を崩さないといけない。



そもそも組織というのは外向型に合わせて作られたものだから、

「全ての人が同じようにしましょう」という方が、無理に決まってるんです。





だからHSPは、

「自分の心地良いこと」に、とことんこだわった生き方をすればいいんだと思います。



そこに妥協なんて、いらない。

多数派への同調から退くことを、『逃げ』だと思う人には思わせておけばいいでしょう。





また本書には、敏感さが仕事をする上で支障になっている人へ向けたアドバイスなどもあり、とても参考になります。



尚、今回はHSPの生き辛さにスポットを当てましたが、反対に、他の人より幸せな一面も持っています。



ここでは具体的なことは書きませんが、それは敏感度判定テストの内容からも分かるでしょう。



その幸せな一面のためにも、

『敏感な自分だからこそできること』に目を向けて、

あくまで、自分のフィールドで勝負する。



そんな仕事に就けるように、今後私もシフトチェンジしていくつもりです!

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『HSPは自己愛のターゲットになりやすい?敏感すぎて生きづらい人のための良書レビュー』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2018/04/26(木) 17:53:17 ID:c0ae8a02b 返信

    ここを見て本当に救われる思いです。ウチの主人はモラハラではないかと確信がありながらも決定的な部分で、一般に言われているモラハラとは一致せずとても苦しい立場に追いやられています。
    いろいろと思い当たる事が多すぎて、やっと腑に落ちました。

    ありがとうございます。

    • 名前:HIFUMI 投稿日:2018/04/26(木) 23:03:34 ID:452eb89a2 返信

      コメントありがとうございます。
      こちらこそ!同じような体験をされてる人にそう言ってもらえることで、救われる思いです。
      ある書物によると、「この世で最も注意しなければいけないのは僧侶のような偽善者であり、善(良心)をもて遊ぶ者」です。
      誤解を怖れずに言うと…。悪人ぶりが表面に出ている人間は(余程でない限りは)、まだマシなんだと思います。
      被害者はたとえ周りが理解しなくても、自分の感覚を信じる。貫くしかない^ ^
      くれぐれも無理をせず、ご自愛くださいね。

  2. 名前:シンシア 投稿日:2018/06/30(土) 12:00:50 ID:8338f7de3 返信

    こんにちは!色んなモラハラブログの中で、私の中では秀逸でした。

    同じ感覚の人を砂漠の中からみつけた感じがします。私の思考を上手に文章にされていて痒いところにてが届くかんじです。

    モラハラ夫からの子供への懐柔、
    この被害の重さはまだまだ立証されてなくて残念ですよね。

    夫のモラハラ加害行為から人格障害を知り、その被害から、私の被害者性質改善に悩みました

    そしてHSPを知り、生きずらさの原因を知りました。親からのACや実子との確執、地獄のような人生だと
    苦しみました。

    その分学びもあり、あなた様の
    HSPはモラハラ被害のターゲットに
    なりやすいに行きつき
    救われました。

    当方アラフィフです。
    また、きます。

    • 名前:HIFUMI 投稿日:2018/07/01(日) 21:10:15 ID:c1c33b878 返信

      コメントありがとうございます。
      自分の文章が、届いて欲しい人に届くことほど、嬉しいことはありません。

      私自身メランコリー親和型ゆえなのか、自分の弱さを認めないところがありました。
      HSP という言葉を知りつつ気にとめなかったため、気付くのが遅くなったんですよね…。

      だから、まだ知らない人に早く知って欲しいと願っています。
      自分で腑に落ちると、そこからも自分が変わっていくのが日々実感できます。

      まさに、本の著者方や研究者の方に、感謝。
      この時代に生まれて良かった〜って思います。

      この体質を生かして、今後の人生を目一杯楽しみましょうね!

  3. 名前:もん 投稿日:2018/09/01(土) 00:44:52 ID:827835319 返信

    はじめまして。
    記事に助けられてきた者です。長いトンネルでした。

    今は別居から離婚の段階で進まずいます。

    夫が子供をコントロールすること。調停で、モラハラを勉強したという方に話してもまったく理解されませんでした。
    妻にはモラハラしても、子供にするはずがないと。

    私は、体験していない人に理解してと言うのは無理だと、今は思っているので
    しかたないと思いました。(私自身モラハラを体験したからモラハラがなんとなくわかるけれど、複雑すぎて、体験していなかったら理解できない自信があります^^;)

    でも、裁判ともなれば
    理解した専門の方のアドバイスはあってほしいです。

    無いことが恐ろしかったです。

    先日裁判官に
    離婚したい理由を説明するように言われ、
    簡潔に話すと
    だとしても、奥さんも努力して殴られたこととか過去のことは忘れなきゃ!
    離婚したら、子供達悲しむよ!と言われ

    へ!?となりました。

    私の夫は態度だけでなく、自分に都合が悪い時に怪我をしない位に殴ります。そして、
    俺はこんなことしたくないのにと大泣き、そこからお前がさせたという説教になります。

    私はまだまだ頑張れると思っていましたが
    暴力以外の説教や、嘘や、態度にも、心がぼろぼろになっていたようで
    突然帰宅できなくなりました。
    そして友人が私の実家へ連れて行ってくれました。

    あれから1年たち、友人にも、両親にも感謝しながら
    離婚に向けて頑張っています(^-^)

    心が弱ったとき
    記事に助けられました。

    おかげで私は前を向けています。

    まだ前を向けていない人もたくさんいると思います。記事はその人達の支えになるはずです。

    書いてくれて、
    本当にありがとうございます。

    • 名前:HIFUMI 投稿日:2018/09/01(土) 23:58:54 ID:abe019fa7 返信

      コメントありがとうございます。
      大変な道を歩んでこられたこと、心中お察しします。


      DVやモラハラは通常、子供に連鎖してしまうものですが、
      まだDVのほうが救い様があるのは、それが「分かりやすい悪」だからなんですね。

      「悪人」というのはいつも2通り存在して、
      例えるなら一方はチンピラ、ヤクザ、暴君のイメージ。
      もう一方はそれとはかけ離れた、人格者,指導者,支配者のイメージ。

      モラハラ夫が後者のタイプであればあるほど、
      優遇された子供は、操作されたとは気づかずモラハラ化。
      もちろん周囲の人も理解しないでしょう。



      そして、ちょっと大きな話になってしまい恐縮ですが、
      実はモラハラは、複雑なことではありません。

      しかしながら理解できない人が多いのは、
      日本だけではなく地球規模で、
      支配者以外の民衆はモラハラ同様の刷り込みをされてきてるからです。

      それゆえに、
      「目に見える悪」しか信じない人が
      徐々に減ってるにしても、まだあまりにも多いんですよね。



      それこそが、調停でも裁判でも同じということであって、

      仲裁や裁きを行う人間自体が、モラハラッサーとなんら変わらない中身だったりするということです。
      (もちろんそうではない人もいますが。)



      そういう意味では、
      もう頼れるのは自分だけだと、逆に強くなれたりします^^;

      私自身、子供の将来の不安がないわけじゃないですが、
      何より母親である自分がハッピーに生きることで、子供の見本となろうと思っています。

      それは、一緒に暮らしてなくてもできることだから。
      好きなように生きてますよ。

      長くなりましたが、もんさんのご健闘を願っています。