『精神的DV』と『真のモラハラ』の決定的な違いとは?

今日では広く使われるようになった、『モラハラ, モラルハラスメント』という言葉。



でもそうは言っても、その内容は、一辺倒ではありません。



私が関わった自己愛者たちは、同じように自己中心性を持っていたにもかかわらず、そのタイプは全く違っていました。



それによって実感したのは、加害者のタイプによって、モラハラの対処法は大きく変わるであろうということ。



私の場合は、別れることが唯一の対処法でしたが…。





そこで今回は、2種のモラハラの特徴を、比較して見ていきます。

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モラハラには、『精神的DV』と『真のモラハラ』がある。



ではまず、

広く一般的な意味でのモラルハラスメントとは、どうゆうものでしょうか。


モラルハラスメントとは、モラルによる精神的な暴力・嫌がらせ(=精神的DV)

(基本的に身体的な暴力はともなわない。)



加害者は外面が良く、被害者以外の人には感じが良く振る舞えるため、周りに理解されにくい。

と、言ったところでしょう。





『精神的DV』と聞くと、「モラハラのことだよね?」って思う人は多いはず。



上記を見ても、確かにそれで正解です。







でも実際のところ、

イメージ的に、『精神的DV』という表現はちょっと違う?

と感じるモラハラがある。





そんなタイプのモラハラを、ここでは『真のモラハラ』と呼びます。





また人によっては、はっきりとタイプ分けということではなく、どちらの傾向が強いかということになります。



ではさっそく、両者の相違点を見ていきましょう。




『精神的DV』の手法・特徴




『精神的DV』には、以下のような手法があります。


● 声を荒げて怒鳴る、罵倒する

● 相手を貶(けな)したり、嫌味を言うなどの人格否定

● 無視など、あからさまに不機嫌な態度



私の場合、義父がこちらのタイプでした。



家族のメンバーは声をそろえて、義父のことを「外面が良い」と言っていました。

(全くもって自分達のことは棚上げ…)





そんな義父に、私が感じたことあります。

それは、

確かに外面はいいが、これといって変なアピール臭はない^^;





あの人格を肯定するわけではないけど。



義父は、良くも悪くも、実直な人。

“ 悪意のない自己愛者 ”とでも言ったらいいでしょうか^^;

すぐに頭に血が上り、視野が狭くなってしまう人のように思えた。





そんな義父に私は、罵倒とまではいかないがかなり叱責されたことがある。

(参考:モラハラの 『夫婦カウンセリング』が被害者にとって有効な理由。)





精神的DVの特徴として言えるのは、分かりやすい暴言。

攻撃性が、表面に出ていることです。



身体的なDVが恐怖や痛みを伴うように、

精神的DVにおいても、被害者はその場で痛みを自覚するのです。





では次に、『真のモラハラ』について見ていきましょう。






『真のモラハラ』の手法・特徴




『真のモラハラ』の手法には、以下の様なものがあります。


● 基本的に声を荒げることはなく、攻撃には間接的な言葉を多く用いる

● 説教めいた言葉は、モラルを利用して被害者の罪悪感を引き出すため

● 不機嫌な態度で怒りをアピール、被害者を不安にさせる

● 人間関係を操作し、被害者を孤立させる



私の経験では、モラ夫と義母がこちらに該当。

このタイプの人格を、欧米では『マニピュレーター(裏で操作する者)』と言います。

(参考:マニピュレーターとは?心理学者の書籍「あなたの心を操る隣人たち」を紹介)





すでに明らかですが、前述の義父との違いは、攻撃性の表れ方。

このタイプの特徴は、とにかくその攻撃性を押し隠すところにあります。



そして、注目すべきは。

彼らは単に被害者を傷つけるのではなく、周りの人間関係から操作して破壊していくことです。



自分は最後まで、善人のふり

「皆んなで仲良くしようよ〜」なんて言いながら、周りが仲違いする様子を見て、ほくそ笑む。

そうゆう点では、彼らは『フレネミー』とも言えるでしょう。





私がこのタイプを『精神的DV』と区別するのは、明らかな手法の違いからです。

つまりは、被害者はその瞬間にはっきりと攻撃を受けたという意識がない。





真のモラハラ』の被害者が受けるダメージというのは、

なぜか気持ちが鬱屈とするだけではなく

徐々に立場を迫害され、気付いた時には孤立している



というものです。






両者の人格における、決定的な違いとは?



彼らは同じ自己愛性人格障害の性質を持ちながら、やり方はここまで違う。



専門家の中には「両者は根本的に違う」という意見もあり、はっきりとは分かりません。



ではここで。



先にあげたそれぞれのモラハラの特徴から、両者の違いにおいて顕著なものを、まとめます。




心理的な違い



『真のモラハラ』にあって、『精神的DV』にないもの。(←傾向としての話です)



それは、狡さ(ずるさ)

そして、嫉妬心の強さ。



(これらの性質は義父には感じられなく、モラ夫と義母においては、顕著に思えた。)





【狡さ】は、

「いかに他者を利用・搾取できるか」という、彼らの人生観に基づくもの。



「優越した存在の自分にはそれが許される」といういう、特権意識のもとに。

(参考:マニピュレーターな人格を作る家庭環境とは。家族連鎖は免れないのか?)





【嫉妬心】は、

目に見えないし、彼らはおくびにも出しません。



ゆえに、これについては長きに渡り、あまり分からなかった。



でもそう思わずにいられないのは、モラ夫が異常なレベルの『勝気』であるからだ。



相手が少しでも自分より優位になることは、微塵も許さない。(すべての人間はライバル))



それは、強すぎる嫉妬心ゆえのことなんだろう。


攻撃法の違い



もう一つの違いは、

攻撃の際に、被害者に伝えるメッセージにありました。



精神的DV: 「お前はダメな奴だ。」(一人称)

真のモラハラ: 「お前はダメな奴だと、みんなが言っている。」(三人称)



お分かりでしょうか。



『精神的DV』の攻撃が、一対一のイメージなのに対し、

『真のモラハラ』では、相手をを人間関係の中で孤立させるのが特徴です。





ゆえに、後者が自分を支持する「取り巻き」が必要なのは言うまでもない。



それどころか。

彼らは美徳の言葉を使って、「世の中」さえも味方につけるのです。

(7/1追記:参考記事⇒日本人を不幸にしている『同調圧力』は、外向型の圧力。)





すなわち。

両者の違いは、「操作性の有無」であるとも言える。



『真のモラハラ』加害者の正体とは、マインドコントロール, 対人操作の達人です。




おわりに…「治るモラハラ、治らないモラハラ」



以前から考えていることがあります。



DV、モラハラのパートナーを持つ人に共通するのは、「自覚させて治したい」という思いではないでしょうか。



しかし世の中の情報から分かるのは、自己愛性人格障害が治った人、治りつつある人はごくごく僅かで稀だということ。

(一応は自覚しても、簡単には治らないということも含め )



その一方で、

「比較的治りやすいタイプの自己愛性人格障害というのがあるのでは?」

という、別の観点があります。




“治りやすいタイプの自己愛” はあるのか?



あくまで個人の見解ですが、私の経験から見えてきたこと。



同じモラハラッサーでも、義父のようなタイプ。

とりわけ『精神的DV』の中でも “悪意のないタイプ” は、治る可能性を秘めているのではないか。



また治らないにしても、別れるのではなく、対処のしようがあるように思える。



言うなれば、シンプルな自己愛者。



ただとにかく、自己中心的な思考回路が板についてしまっている人。

自分の正しさに夢中なあまり、その時々に他者の気持ちを考えられなくなってしまう人。

でも一応、謝ることを知っている人。



そのイメージは、(言い方は悪いですが)単純な前頭葉未発達。

あるいは、発達障害(ADHD)的な自己中心性を持つようなタイプです。





反対に、絶対に治らないであろうタイプというのは、言うまでもなく…。

『真のモラハラ』の加害者、マニピュレーターに、治るという可能性はまったく見出だせません。

(参考:強くなった被害者も対処できないのが、マニピュレーターのモラハラ。





最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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