自己愛性人格障害を生む家庭環境。子供が受ける弊害は『脳』にあり。

多くのDV, モラハラ、いじめの加害者となるのは、自己愛性人格障害の人達。

彼らは一体どこからくるのだろうか。生まれたときは皆、同じだったはずなのに。



そんな思いと、モラ夫の生い立ち・心理を重ね合わせ…

自己愛性人格障害を生む家庭(親)について考察してみました。

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自己愛性人格障害を生む、家庭環境

自己愛性人格障害の原因は、家庭環境と遺伝にあると言われています。

その家庭環境は、ざっくり分けて2つ。


 父性が欠如し、母性が行き過ぎた家庭

 DVやモラハラの蔓延した家庭

(※①と②は複雑に絡み合うこともあります)



では、順番に見ていきましょう。






①父性が欠如・母性が行き過ぎた家庭



父性が欠如・母性が行き過ぎた家庭では、親のイメージは以下のようなものです。

父親(父性)

仕事などで長期の不在や、家庭への無関心。又は弱々しく存在感の薄いタイプ。



母親(母性)

さみしさや不安感の強いタイプが子育てに執着、溺愛。

あるいは、支配的なタイプが子供に理想を押し付ける姿。

それらの関わりは、子供にとって有害な、過保護・過干渉・甘やかしである。



ここで言う父親・母親とは役割としての呼び方であり、父性・母性ということです。

例えば、“父親が母親をさしおいて過度に子供を甘やかす家庭” も、自己愛性人格障害を生み出す家庭です。(父性の欠如)



過保護・過干渉・甘やかしが、どのように自己愛性人格障害の元凶となるのか…?

これについては、後述します^^




②DVやモラハラの蔓延した家庭




どんな子供も、親の姿を見て育ちます。

家庭とは子供が人生で初めて関わる社会であり、両親とは子供が生きるための最初のモデル。

『学ぶ=真似ぶ』と言うように、子供は親の言動をそのまま身につけるものです。

それは、DVモラハラ家庭においても同じこと。



ただしこのDVモラハラ家庭には、『支配する親』と『支配される親』が存在する。

白紙状態の子供は、両親の関係を当たり前のものとして捉えるので、権威主義の家族の姿に違和感がありません。



子供が、どちらの親の要素を自分に取り入れるか。

それは、その子の生まれ持った資質(遺伝)や性別のほかに、親の力関係によっても様々だと思われます。



例えば、父親に殴られて育った男の子は、「自分がされたから子供にもやっていい」と思ってしまう

しかしこの場合でも、母親がもっと強い母親であり子供を守ろうとするならば、その子は父親を嫌い母親側につくはずです。



あるいはDVモラハラ家庭において父親のパワーが強い場合、子供は、より自分が安心できる父親側につくことは多い。

これについては子供に関わらず、『取り巻き』の心理というのがある。

(参考⇒自己愛・取り巻き・ターゲットの3人家族。陰湿ないじめは最小単位の社会から。



そして感化され、いつの間にか自己愛者の仲間入り、ということになるのかもしれません。






過保護・過干渉・甘やかしによる弊害



では過保護・過干渉・甘やかしがなぜいけないのか?

これらは、虐待と比べると問題視されていない。

でも本当は虐待に匹敵するくらい、子供にとっては悪影響なものだと私は思います。



過保護・過干渉・甘やかしは、無条件の愛情ではありません。

◉ 過保護の親は、「こんなあなたは見ていられない」から、困難を乗り越える体験から遠ざける。

◉ 過干渉の親は、「そのままのあなたでは愛せない」から、自分の理想を押し付ける。

◉ 甘やかす親は、子供に嫌われたくないだけの親。やってはいけないことをビシッと言わなかったり、物を買い与えて満足させるのは、自分の株を上げることが目的になっている。子供のことなど考えていない。



このような親のもとに育った子供は、次のようになります。

これが自己愛性人格障害の芽と言えるでしょう。



【過干渉・無関心タイプの親】の子供

特徴……自己肯定感の欠如、強い承認欲求

親の期待に応えられれば褒められるが、そうでない時は見向きもされない(ありのままの自分では愛されない)。

その結果、自信のなさの裏返しで「自分は本当はもっとすごい人間なんだ」と思いこむ。

親の期待に応えるために有能であろうとし、いつも親の顔色を伺ったうえで振る舞う。





【過保護・甘やかしタイプの親】の子供

特徴……自己愛肥大、強い自己中心性

何でもやってもらって当たり前。幼児的万能感から、いつまでたっても「自分は特別な人間なんだ」と思いこむ(うぬぼれ・特権意識)。

その為、ちょっとした批判や困難に弱く、傷つきやすい(キレやすい)。反省ができず他責的。





では最後に、自己愛性人格障害が『脳の機能障害』であることについて、お話します。




自己愛性人格障害は、脳の機能障害




過保護・過干渉・甘やかしを受けると、脳の司令塔である前頭葉が未発達になります。



ここではまず、前頭葉と密接な関係のある偏桃体について触れておきましょう。




前頭葉と偏桃体

私達が人間としての精神活動を行う際、前頭葉と扁桃体の連携はとても重要です。


前頭葉が司るのは理性(思考)

扁桃体が司るのは情動(本能)

例えば「怒り」の正体は、前頭葉と扁桃体の脳内バトルの結果ということです。

またうつ病の患者は扁桃体が暴走している状態であり、前頭葉の機能不全と言えます。



扁桃体は脳の一番中心の部分であり、人間の防衛・生き残りの本能を担っています

そのために必要な、不安や恐怖心を認識するのです。

胎児が成長する時、一番最初に形成されるのも扁桃体。言わば、原始的な爬虫類脳です。



つまり前頭葉とは、暴走しやすい扁桃体をなだめて脳全体をコントロールする司令塔なのです






前頭葉が働かないと出る症状



前頭葉の働きが弱いとどういった症状が出るのか?

以下にまとめました。
  • 我慢が苦手である(快楽主義)→ キレやすい
  • 取り越し苦労、不安、恐怖心が強い→ 鬱や他者攻撃
  • バカにされるという妄想
  • やる気が出ない(面倒くさがる)
  • コミュニケーションが苦手
  • 問題をその場しのぎや先送りにする


またこれについて考える時は、年齢を考慮に入れることを忘れてはいけません。

私自身もそうですが、息子のことを考えると「夫の自己愛が連鎖したのでは」と、過度に心配してしまうところがあります。

脳の成熟度、特に前頭葉の機能に関しては、思春期をすぎないと成熟しない。

機能として大人と同じように機能しないということです。




おわりに



かつて自分の子供に”自己愛の芽”を見た時、とてつもなく不安にかられました。

今でも不安はありますが、思春期の真っ只中にある今、親には分からないところで様々な経験から学んでいることがあるはず。

そうやって自分なりの『気付き』を得て、成長できる。

彼にはその要素があると信じている、信じようとする私がいます。





次回は、この『前頭葉』に関する新情報(?)をお伝えしますね^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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